暖かいシチューの匂い
小さな箱から漂う 暖かい シチューの匂い
そう。ボボウフが遠くから小さくて暖かい箱を見ている頃
寒い寒い冬が静かに街や森に足を踏み入れてきていました、
みんなは冬が来たことに気づいて 冬から身を隠そうと それぞれいろんなところへ隠れたり離れたり、 きつねたちはあなぐらに 鳥たちは南の方へ
,、
そしてボボウフは何もわからないので、じっとそれをみていました、
そしていつしかそこには
だあれも、、
何もいなくなっていました
冬は聞きました 「なぜ?お前だけ逃げない?」
「みんなは仲間と一緒に逃げていくのにお前はなぜここにいるんだ?」
ボボウフにはわからないので ボボウフ」は「わからない」といいました
しばらくして、ボボウフは冬が撒いている白い冷たいふわふわに埋もれてきてしまっていました。
ボボウフは前も見えないし足も動かなくなってしまったので、上を見上げました、
雪の空はボボウフの見たことの無い色をしていました 雪の降る音しか聞こえない森も
ボボウフの知らなかった森でした、、
ボボウフは雪に埋もれていきました、
白いふわふわに覆われて、、、、、、、、ボボウフの姿が
全く見えなくなりました
それからしばらく逃げて行ったみんなは身を寄せ合って体を温め
冬の寒い毎日が過ぎるのをみんなが待っていました
冬が 重い腰を上げてくれるのを 森のみんなは待っていました